デリヘル男の娘(ムスメ)~ボクがメス堕ち専用オナホールになった理由~(青星[Ci-en])
CG集:18/10/13【880円(税込)】
今回は久しぶりに魂を揺さぶられた、素晴らしい男の娘モノ作品、
『青星』さんの『デリヘル男の娘(ムスメ)~ボクがメス堕ち専用オナホールになった理由~』のレポートをば。
※このレビューは発売当時のものです
現在はアップデートによりナースコスプレ編(Sルート/Mルート)が追加収録されています。
イントロダクション
つくりはスタンダードなセリフ付きCG集、
価格と比してもその収録枚数は多めの部類に入ると言え、
丁寧な話運びと幾つかの山場を経て至るクライマックスシーンまでが確りと描かれています。
実用的なエロティックさと、シナリオの起伏が実に良く練られており、
ヒロインのツカサは不幸な生い立ちもあり、最初はオナニーをしても快感を得られない、
射精もしたことがないという冷めた性格の不感症デリヘル嬢(男の娘)として登場。
男を性欲猿/変態と見下し、自分はそんな奴らとは違うとして、主人公も小悪魔的Sっ気で翻弄するものの、
その余裕が、生まれて初めて自分を射精させてくれるかもしれない人となった主人公によって、徐々に剥がれていく様が魅力的。
不感症のツカサ君の心理状態の変化、生意気→困惑→微デレという変遷と、
遂には自分を射精させて、心を救ってくれた主人公にデレた姿を見せてくれる様は、
ツンデレ男の娘モノのお手本と言って良いレベルに良く出来た作品です。
体格が男6:女4な感じの骨格と肉付きの、中性的な美少女に見える美少年という絶妙さなのも魅力、
個人的に『付いてる女の子にしか見えない男の娘』よりも『程よく男の子の骨格と肉付きをしている男の娘』の方が惹かれます、
『オスがメスに堕ちる』という構図が引き立つこの絵柄の背徳感がたまりません。
タイトルから見ると凌辱モノにも見えますが、
最終的には主人公にとってもツカサ君にとっても本当の意味で幸せな結末に結ばれ、後味も悪くないです、
媚薬によるキメセク風の描写はありますが、媚薬の名前や出どころの関係でギャグの要素が強めなのでご安心。
以下、何枚か画像を使用させていただきましたが、
左のテキスト有りの画像以外はすべて文字なし版のものを使用しています。
ゆがみの始まり
ここしばらく女っ気のない主人公は、学生時代からの友人でもある同僚からデリヘルを利用してみないかと声をかけられる、
そのデリヘル店『デリヘルムスメ』から派遣されて来たのが、この物語のヒロイン(男の娘)のツカサである。
主人公はそうとは知らずにこの『デリヘル
本番行為(ゴム付き)へと移行するのだが……、ここでツカサの股間にある可愛らしいペニスが目に入る。
「お兄さん…くくっ、ハメられましたね?」
「やめてっ! 言わないでっ! うぅ…もうお婿にいけないっ…。もういいから、さっさと帰ってっ!」
危機的状況における定番のやり取りを真逆の立ち位置で交わす二人、自身は至ってノーマルと認識している主人公は、
男の娘による逆レイプを回避しようとするものの、彼の名門には抗いきれず…。
「俺が悪かったですっ! 俺は男なのに、男のケツ穴でイきそうな変態ですっ! ごめんなさいっ! 許してっ!」
「ダメですっ♥」
始まりはこのような『嘲笑われた上に男の娘のアナルで射精させられて絶望する』という、どん底に落とされた主人公と、
『男が好きな訳でもないのにお金のために、客への嫌悪や蔑みを抱いたまま接する』ツカサ君という構図。
男の娘に芽生えたもの
主人公はツカサで射精して以来、勃起はできても射精できなくなってしまっていた、
その理由であるツカサへの敗北を覆すために復讐(虚仮にされた男の娘をイカせることで男として自信を取り戻すショック療法)を決意、
再指名したツカサに対して、強引に責めていくのだが『不感症』のツカサには通じず…
肉棒で乳首責めしてくる主人公に対して心底面倒そうな顔で、
(――なんか、すごいドヤ顔で勝ち誇ってる…。――馬鹿だな、この人。)と呆れたうえで、
独りよがりの勘違い射精をさせることに愉悦を感じるツカサ。
主人公がフェラチオを要求した際は二人の心情が見事に対照的で、
男の台詞としては「
(さっさと
かないならチンポ噛みちぎられて
)という嫌悪感剥き出しの対応になっています。
ならばとアナルセックスに持ち込むも、ツカサに『昆虫観察かの様な』冷めた視線を向けられた主人公はたまりかね、
「女みたいな外見してるならヨがれよ!? 男だっていうならケツ掘られて嫌がれよっ!?
なのか! ハッキリしろっ!」と激昂、
しかしそれがツカサの逆鱗に触れてしまい、男のちっぽけな雄のプライドをズタズタにすべく、カードを切る。
ツカサは自衛手段として「死ね」という暴言などを録音していること、
男による今までの行為が不感症の自分にはまるで無駄だったことなどを嘲笑しながら突きつけ、
『男の娘なんかで射精しない普通のチンポに戻りたい』という一心で復讐してきた男に、
ゴム無し生アナルセックスという至上の快楽を叩きつけて「イギたくないぃぃいいぃッ!?!?」という
テンプレート大反転の絶望の叫びの中で射精させる。
事後に何故か息が上がり甘い吐息を漏らしているツカサは、
可愛らしいペニスがぴょこぴょこと揺れて、慎ましくも勃起し初めていることを主人公によって指摘され、
勃起した事実を飲み込めず、パニックになって涙目で言葉にならない悲鳴を上げ、初めての感覚に戸惑うままに逃げ去るのだった。
ここから展開ががらりと転換し、攻守が逆転していきます。
ツカサの困惑
ここはツカサ視点フォルダにのみ収録。
男との情事で指摘された勃起を鎮めようと戸惑いながらも、
今まで"性欲猿"と馬鹿にしてきた男達のようにペニスをシゴいてオナニーをするツカサ。
生まれて初めて絶頂に達するものの、イッても射精ができないという現実、
男でもなく、女でもなく、男の娘の自分という存在のアイデンティティに揺らぎが生じ、慟哭する。
娼年の確信
ツカサは『男の精液を直接飲んだり腸内に受けたのが原因では?』と考えて主人公と接触を図り――。
私服(露出の高いビッチギャルスタイル)で待ち合わせ、
件の音声記録もあってすっかり委縮している彼を路地裏に連れ込み…。
ツカサは男に脱衣を命じ、自分が欲情なんてするわけないと言い聞かせながらその屹立した肉棒の前にしゃがみ込んでいく、
困惑する主人公とは裏腹にその肉棒の匂いを嗅ぐツカサに電流が走る。
その臭いが娼年の欲情を加速させ、熱っぽいバキュームフェラが始まる、
調子に乗って好き勝手に舐るツカサの喉奥に怒りの肉棒を打ち込んだ男の乱暴なイラマチオでも昂ってしまうツカサ。
ツカサは主人公の精液を浴びて、これが自分を発情させていると確信する、
「エッチしたい」という気持ちを初めて知り、尻を突き出して媚びて男の肉棒をアナルに催促する。
「また俺をハメようとしてるんだろ!?」
「ふふっ♥ そう思います…? ハメようとしてるのは、お兄さんの方じゃないですか?」
ツカサは肉棒の熱を、男はアナルの熱を強く感じながら、ツカサの子馬鹿にしたような煽りのままにスパンキングアナルセックス。
だが主人公が射精してツカサがどれほど昂っても、その身に射精は訪れなかった、
それでもなお感じることを知ってしまったツカサは、射精したいと強く願い、男を誘惑する。
煽った結果、今までお客を嘲ってきた言葉、罵ってきた言葉が今度はツカサに対して叩きつけられる。
「バカにされて…♥ チンポ突っ込まれて…♥ 男で喜ぶ変態だーって…♥ 嫌なのに…っ!
心が痛くて涙が止まらないのに…っ♥♥ 『
』のカラダ…♥ 喜んじゃってるよぉ…♥」
だが、頭の中で電気が走り、身体を快感に跳ねさせても未精通の身体は射精を迎えられなかった、
心も身体も完全に堕ちているのに、どれ程願っても射精できない現実に打ちひしがれたツカサはふらふらと去っていく。
軋む心
ツカサは主人公の匂いの付いた服を嗅ぐことで勃起する事こそできても、
自慰をしてもイケず、解消されない性欲の疼きに嗚咽を漏らす。
「やっぱり…ボク…心もカラダも…壊れちゃってるのかな…もうヤダ…ヤダよ…」
だが、ツカサは男の娘デリヘルスタッフのアドバイスで、射精のきっかけとなる可能性を見出す。
堕ちる幸せ
主人公を呼び出したツカサは、ホテルに彼を連れ込むと、
悪戯っぽい笑みを浮かべて「あのデータですけど、廃棄してあげてもいいですよ?」と音声記録の削除を切り出し、
交換条件として「ボクを、射精させてください♥」と悩殺秘密兵器(恥ずかしい下着)も露わに迫る。
「ボクを今まで一度も満足させられなかった、下手くそなお兄さんが出来たらの話ですけどね?」
主人公は相変わらずの煽りスキルで攻めてくるツカサに黒い怒りを爆発させ、
ネット通販で手に入れた胡散臭い名前の媚薬『飲んだら5分で発情! ヨガール・イキマクール!』を飲ませる、
一方のツカサは(道具に頼ってまで…ボクを…男の娘を…♥ 射精させたいんだっ♥♥♥)と射精への期待と歓喜に震える。
対面座位でぴったりと密着し、主人公のがっしりとした体躯にときめくツカサ、
その男の娘アナルが肉棒で一気に貫かれると、そのしなやかな肢体を衝撃が駆け抜ける。
「ははは! ずいぶんな顔じゃないかっ! 変態男の娘よぉ!?」
主人公はあんあんと嬌声を上げるツカサに「なんとか言えッ! 不感症の演技はどうしたっ!?」と畳みかけ、
ツカサは射精するために、主人公にイカせて貰うために、彼に本心を吐露することを決意する。
「きっ、気持ちいいですっ! お兄さんのチンポッ♥ チンポで先走り汁でっ♥ ボクっ♥ 発情しちゃってるんですっ♥」
恥を捨て、恐怖を飲み込んで、射精という絶頂を求めるツカサだったが、
快楽に偽りない嬌声を上げ、心が上り詰めてもなお、イケないという残酷な現実に慟哭する。
「うわぁぁぁぁああっ! なんでっ! なんでっ! ボク…!
けないんだよっ!
大嫌いな男に媚売って…! 男たちと同じ
になってもっ!
こんな恥ずかしい格好で誘ってもっ! 男か女かどっちなのかって!
たかっただけなのにっ!」
抱きつきながら号泣するツカサの本心の吐露を受けた主人公は、泣きじゃくるツカサをベッドに押し倒すと、
ツカサが幾重もの言い訳の下に隠してた本性を一枚ずつ剥き出していく。
「お前が射精できないのはな…お前が怖がってるからじゃないのかっ?」
「ふぇっ? ボクが…怖がってる…? ボ…ボクは…そんな、怖がってなんか…!」
「本当かよっ! 怖いんだろっ!?
ちまったらっ! もうボクは男でも女でもないって! 言い訳できないもんな!
店で働いてるのもっ! 中途半端な自分の居場所になるかもって! そう思ってたんだろっ!? アァっ!?」
「ボク…ボクはっ!」
「お前…ずっと俺を…客の事罵ってたよなぁ? ずっと下に見てたんだろ? 自分は客みたいに感じませんってな?
それで怖いんだろっ? 自分がそのお客達と 同じレベルに落ちるのがっ! えぇっ!? どうだァっ!? オラッ!!」
(聞きたくないっ! 嫌だ嫌だ嫌だ違う違うっ!)
「でもな…お前は、俺や他の客共よりずぅーっと壊れてやがるぜ…?
自分をよく見てみろよ! 客の男をそんな恰好で誘ってっ! 男の癖にチンポ突っ込まれて感じてるっ!
男だろうが女だろうが、どっちにしろお前はイかれた『ド変態』だよっ!」
主人公によって心の奥の奥底まで踏み込まれたツカサは、それによって突きつけられた現実にすすり泣く。
(ひどい…あんまりだよぉ…こんなの…こんな風になりたくなんて…無かったのに…
なんで発情するようになったんだよぉ…なんで…なんで
と出会ったんだよぉ…)
だが、主人公は弱々しく抵抗するツカサを抱き寄せると、肉棒を肛内に沈めながら最後の一押しをかける。
「…お前、分かってないんだな お前が一番怖いのは、バカにしてきた男たちと同じになる事でもない!
俺を誘ってエロ下着着けてチンポ勃ててる事でもないっ!
そんなド変態の
を『
かもしれない』っていうのが一番怖いんだろっ!?」
涙を流すツカサの肛膣を抉りながら、主人公はフィニッシュへ向けて言葉を加速する。
「可哀想な奴だよ…お前…俺への接客態度…結局、お客の連中はお前を性欲解消にしか使わなかったんだな…?
お前を汚すだけ汚して…受け入れるどころか使い捨てみたいに扱ってたんだろ?」
彼の言葉に一瞬の救いを見出したツカサ、その軋む心への答えを残酷に、しかしユーモラスに導く。
「――でも、俺だってお前を受けいれたりしない
男でも女でもない
を俺は受け入れたりしない…!
けどな、男にチンポ突っ込まれて、エロ下着着けながら『
せてください』ってお願いする、
『ド変態の男の娘のツカサ』なら受け入れてやれる」
「…えっ…? だって…さっき…男でも女でもない…男の娘は嫌いだって…?」
「ちっちっち、さっきのとは意味が違う 今のは『俺専用のメス堕ち男の娘』って意味だぜ?」
冗談めいたその言い回しに、そんなバカみたいな事で結ぶの? とツカサが笑顔を見せる。
「…ぐす…何言ってるんですか…? そんな…言葉遊びにもならない…
やっぱり…お兄さん…バカなんですね?
そんな気持ち一つで
たら…ボクの今までの葛藤とか…どうなるんですか…?」
いささか強引で馬鹿馬鹿しい理論を並べていく主人公、だが、それは張り詰めたツカサの心を解きほぐすのに的確だった、
大いに呆れながらも、少しばかりの感謝を織り混ぜて、ちょっとだけ主人公のバカに付き合うことにしたツカサは――。
この少し歪で、不器用な二人の結末はどうかご自分の目で、
甘々ではなく割合がっつりヤり合いながら相思相愛に落ち着く…実用性は元より、物語としても良質でした。
デリヘル男の娘(ムスメ)~ボクがメス堕ち専用オナホールになった理由~ 関連項目
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